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ゲストインタビュー #002 前篇)

小暮真久さん NPO TABLE FOR TWO代表
直感で生きてきた。そしてTFTと出会った

カロリーを抑えたヘルシーメニューを提供することによって得られた寄付金(20円)が、給食1食分となって開発途上国の子どもたちの空腹を満たす―先進国における肥満と開発途上国における飢餓という2つの問題を、同時解決することをめざす社会貢献事業「TABLE FOR TWOプロジェクト」を推進する小暮真久さんにお話を聞きました。

もっと多くの人が直感を信じたらいいと思う

大学からのことをかんたんにお話しますと、僕は行き当たりばったりの人生で、大学は機械工学に進んだのですが、授業はつまらないし、機械に対する興味も持てませんでした。そんなとき、人生の恩師となる人工心臓の研究の梅津光生先生に出会って、その人柄にとにかく惚れちゃったんですよね。それがきっかけで、エンジニアの力で人の命を救うことにのめり込みました。

その後、オーストラリアで研究をつづけるのですが、オーストラリアは非常にオープンな国で、僕みたいな研究生を手術室に入れてくれて、ドクターとも患者さんとも話をさせてくれたりします。あるとき、手術を終えたばかりの患者さんから手を握られて「私を救ってくれて本当にありがとう」って感謝されたとき、人生で味わったことのないような喜びというか、鳥肌が立つほどうれしかった。

そんな経験をして日本に帰ってきたのですが、医者も企業もエンジニアもバラバラで、組織の壁を超えてまとめる人がいない。研究資金が足りませんから、技術の種はつくれてもそれを完成させて患者さんに届けるまでの時間が異様に長い。お金がある国に日本はどんどん抜かれていくというのが現実でした。「良いことだけいっててもダメだ。お金がなければ実現できない」と思ったのですね。僕も若かったですから、「それなら俺が人をまとめ、お金を持ってこよう」と思って友人に相談したら、「コンサルタントの勉強が必要じゃないの」といわれ、就職したわけです。

ところが、何年か働くうちにコンサルティングは手段であったはずなのに目的になってしまったというか、うまくやることが目的になってしまい、「何やってるんだろう、俺?」と。いまさら人工心臓にも帰れないし、実業をやってみないとダメかなって思っていまにいたっています。

僕は、みんな好きに生きたらいいし、直感をもっと大切にしたほうがいいと思う。大人になるにしたがって「直感に頼るな」といわれたりしますが、あらゆる人が直感を信じるようになれば、世の中はもっと良くなると思っています。

栄養素補給を考えた温かい給食
毎朝、午前中の授業に集中するためのエネルギーを補給するため、トウモロコシのおかゆが配られます。お昼には、「ポショ」というトウモロコシの粉をお湯で練って作ったお餅のような主食に豆や野菜の入った煮込みスープをかけて食べます。スープをかけるのは、たんぱく質とビタミンを添加するためです。

 

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