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ゲストインタビュー #001(後篇)

本田 亮さん クリエーティブ ディレクター/環境マンガ家
ソーシャルが真ん中にある世の中になっていく

20年以上も前から環境問題に取り組んできたクリエーティブディレクターの 本田 亮さんに、環境マンガや「ソーシャル」に対する意識などについておう かがいしました。

C.W.ニコルさんとのコラボレーション=アファンの森のキコルさん

2011年の夏から、C.W.ニコルさんと「アファンの森のキコルさん」という電子絵本もつくっているんだよね。キコルさんは、日本の森に生まれた妖精みたいな位置付けで、森の効能っていうか、森がどういうふうにできてきて、森がどういうふうに役立って、でも、森がどういうことで苦しんでるとか、森がどういうふうに潰れていくかとか、それをキコルっていうキャラクターを通して伝えたいと思ってる。

今度、キコルは東北の「森の学校」のキャラクターにもなるんだけど、エコノザウルスと同じように、むずかしい問題を楽しく伝えるアイコンにしていこうと。キコルを森の問題を担当するキャラクターにして、そこからいろいろ広げていけばドネーションにもつながるし、みんなの知識にもつながるみたいな感じにしたいなと考えている。

森の象徴であるキコルというキャラクターが確立していけば、親善大使みたいな感じで子どもたちに説明することもできるし、そういうアイコンがあると分かりやすい。森を守るとか、森のことを考えるとか、森についていろんなことを学ぶきっかけを、キコルというキャラクターでやりたいと思ってるんだよね。

 

 

 

一人ひとりがソーシャルを考える時代

勉強することも含めて一生懸命に読んだのは、ワールドウォッチ研究所を創設したレスター・ブラウンの『地球白書』とか石弘之先生の『地球環境報告』とか。載っているデータに驚愕して「これをマンガにしないわけにはいかない」と思ったり。

その手の本ってむずかしくてみんな読まないんだけど、「こんなすごいことが書いてあるのか」って。当時は僕のマンガを見ても、みんな「ほんとかね?」「そんなことになんのかね?」という感じだったけど、あのときに描いたマンガがいまじゃすべて本当になってるんだよね(笑)。「温暖化」って言葉にしたって、「いいじゃん、暖かくなるんだから」とか(笑)、「何が問題なの?」みたいな感じの人もけっこう多かったけど、最近は「温暖化」という言葉は小学生だって知ってるからね。

すごく時代が変わってきたと思うよ。僕が最初に描き始めた頃は、小学校で先生が「みんなにとっていいちばん大事なことは何だ?」って生徒に尋ねると、みんな「友だち」とか「勉強」って答えてた。でも、10数年後には、「地球!」とか「環境」とか答えるようになってたとかね(笑)。

22年前にエコノザウルスを発表したときに比べると、ソーシャルっていう言葉が特別なものじゃなくなってきてる。企業も含めて、一人ひとりが社会貢献をやるのが当たり前の感じになってきてるし、昨年の3.11もあって、ソーシャルは完全に市民権を得たっていう感じがするんだよね。

だから、一人ひとりがそれぞれの立場で自分のソーシャルを考えればいいっていう感じで、だれかがリーダーシップを発揮して引っ張っていくっていう時代じゃないような気がする。

 

 

 

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